建築設備であるエレベーターは他の乗り物と違い、古くなってきたからと言って簡単に買い替えることはできません。
入れ替えるにも建築工事がからみ、工事の期間エレベーターが使えなくなる等のデメリットもあります。
リニューアル工事のメリット
省エネ・経済性 |
巻上機の制御方式を最新のインバータ制御にすることで、運転効率をアップし、高い省エネ効果を発揮します。 |
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最新の意匠性 |
最新意匠の素材やカラーを採用することで洗練された美しい空間に生まれ変わります。 |
安心・安全 |
法改正に対応した安全基準で安心してお使い頂けます。災害や緊急時も閉じ込め故障をへらし、安全対策が自動でとれる様々な機能があります。必要な機能だけ取り入れることも可能です。 |
乗り心地良く |
走行中の振動や騒音、スタート・ストップ時のショックを低減。静かで滑らかな乗り心地を実現します。 |
福祉に対応 |
段差を少なくし、スムーズに乗り降りできるようになります。お年寄りや、車いすの方、目の不自由な方など、誰にでも使いやすい環境に整えます。 |
リニューアル工事の種類
エレベーターのリニューアルには大きく分けて3つの方法があります。
既存撤去 及びエレベーター新設工事
エレベーターの全ての設備を新しくする方法
エレベーターの大きさ、速度の変更を行う場合はこの工事を行います。
一般的に建物全体のリニューアル工事に付随して行われ、付帯する建築工事や電気工事も発生します。エレベーター本体工事に比べてこれらの付帯工事が大きなウェイトを占めます。
利点 | 現状のシステムや構造にとらわれないリニューアルが可能。 現行機種への入替の為、電気代が大幅削減できるケースが多い。 新法対応機種への変更による安全・乗り心地向上。 既存不適格項目の改善 |
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工期 | 約1カ月 |
その他 | 建築確認が必要 |
準撤去工事
既設品を活用し、最新型のエレベーターに更新する方法
建物に固定されている出入口や敷居等、一部部品を活用し様々な部品を取り替える工法です。
利点 | 工期が短くて済む 付帯工事は少ない 既存部品を活用できる |
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工期 | 約15日から20日 |
その他 | エレベーターの部品がオーダーになる場合が多く、本体工事が高くなる傾向がある。 建築確認が必要(不要な地域も有り) |
制御・部品リニューアル
制御盤や塔内配線、電気部品、巻上機等を交換する方法
制御改修(インバーター制御)、かご改修(操作盤)、乗場(操作盤)、配線等、経年劣化した部品を取り替える工法です。この方式の工事は、施工主のニーズやエレベーターの状態に合わせて交換する部品を最小限に抑えることができます。一般的にエレベーターが1基の場合、最も多く採用される方法となります。
利点 | 工事期間が短い 必要な先進機能だけリニューアルが可能 工事期間中のエレベーター利用も可能 |
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工期 | 約1週間 |
その他 | 流用部品も多く、意匠部の見栄えは変わりませんが、カゴや乗場三方枠、ドア等にダイノックシートを貼ることにより、見た目も新しく、清潔感のある外観に仕上げる事ができます。 |
リニューアル工事の費用
エレベーターリニューアル価格はエレベーターの種類(ロープ式、油圧式、巻胴式など)によって工事費が様々です。
エレベーター撤去費用も含めて1基あたり300万円~800万円位です。